CLAとは

CLAとは

CLA(Constraints-Led Approach: 制約主導アプローチ)とは、練習環境を規定するありとあらゆる要素を「運動コーディネーションを形成するための”制約”」と捉え、練習環境に対し様々な制約の追加や調整を施すことで選手の動作のバリエーションや適応力、判断力を鍛える、最新のスポーツ学習理論が生んだ近年大注目されている指導法です。

例として、テニス初級者のバックハンドを改善するための練習メニューを組み立ててみましょう。

従来の指導法であれば「バックハンドストロークのフォーム確認から入り、素振りを行い、続いてバックハンドのコースに入れた球をバックハンドで返す反復練習を行う」などといった練習方法が一般的です。

このような指導法では、正しい動作を指導者があらかじめ規定し、選手がそれを正確に再現することに主眼が置かれます。

一方でCLAでは、たとえば以下のような練習メニューを提案します:
・テニスコートのセンターラインをずらしてバックハンド側のエリアを広げる(環境制約)
・対角線のエリアにリターンを返したらボーナスポイントを与える(タスク制約)

テニスのバックハンド改善にみる従来の指導法とCLAの比較

CLAの最大の特徴は、従来の指導法のようにコーチが正しい動作を被指導者に言葉で伝えるのではなく、制約のデザイナーとして被指導者に不慣れな環境を提供し、選手自身が「あのスキルを使いたい」「あのスキルの方が効果的だ」とプレー中に探索し、適応して実行できるよう促す点にあります。

項目従来の指導法CLA
スキルの習得規定的自己形成的
どこからスキルを学ぶかコーチ、トレーナー、教員
言語
制約
環境
スキル習得とはスキルの蓄積
Learn to move
スキルの適応
Learn to learn to move
指導者の役割解決策を教える制約をデザインする
従来の指導法とCLAの比較

なぜCLAを取り入れるべきか

従来の指導法では、練習中に教え込んだ”正しい動作・フォーメーション”を試合本番で実行するよう指示します。
ところが、練習と全く同じ状況が試合中に発生することはほとんどありません。

このため選手たちは試合中、練習した動作に微調整を加えながら状況を打破する解決策を自分で導き出し戦います。

野球のバッティングを例に見てみましょう。
バッターは相手ピッチャーの予備動作をみてから体重移動、スイングの順番で一連の動作を行います。
この時、球速に対して体重移動が若干遅れたら?あるいは早過ぎたら?
巧いバッターは後続のスイング動作にかける時間を微調整することで打撃タイミングを合わせることができます。

最新のスポーツパフォーマンスの研究では、状況に合わせて自分の動作を微調整する能力(言い換えると、いつも少しばらついた動作をする能力)が高いほど、試合で好成績を出しやすいことがわかっています。
意外なことに、バスケットボールのフリースローのような、「同じ動作を完全に再現すれば成功する」とされている動作においてすら、筋肉や関節の動作にばらつきがある方が成功率が高いという報告がされています。

従来の画一的な動作の反復練習では、この微調整の能力は育まれないどころか阻害されてしまうことが示唆されています。

そこで登場するのが、最新のスポーツ学習理論の基づいたCLAという考え方です。
CLAでは、選手たちに画一的な動作を刷り込むのではなく、多種多様な環境に対応する適応力を身につけてもらうべく、選手が不慣れな環境を意図的に創り出すことに主眼を置き、練習メニューを組み立てます。
選手はCLAに基づいた練習メニューに取り組みながら、不慣れな環境を探索し、適応し、自然と型にはまらない柔軟なスキルを身につけていきます。

CLAは達人を生み出す指導法

武道・芸道において達人に到達するまでの道程を表現する言葉に、茶道の大家・千利休の俳句をもとにした「守破離」という言葉があります。
従来のスポーツ指導方法はいわば徹底的に型を”守る”ことに終始して、”破”や”離”の段階に選手を導くという観点が不足しています。
エコロジカルアプローチは、”破”として機能する「型破りな制約を施した練習メニュー」を理論に基づき創造することで、選手が適応し”離”に到達することを強力にサポートします。

エコロジカルアプローチの研究はヨーロッパを中心に現在も盛んに行われており、実際に世界トップアスリートの養成(例:FCバルセロナ、水泳のフランス代表、パーク&パイプのニュージーランド代表など)に取り入れられています。

HEAT-CLAのメニュー事例

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また、練習中の動画を撮影したものをご用意いただくと、よりニーズに合ったメニューの提案が可能となります。
高校生以下のお客様は、ぜひ親御様も誘ってご参加ください。

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